研削砥石とは
研削砥石とは、高速で回転する事により、加工物を研削する工具です。研削砥石の優れたところは、砥粒の刃先が研削加工の進行と共に鈍化すると、研削抵抗が大きくなり、結合材から外れ落ち、後に鋭い切れ刃を持った砥粒が現われる作用(自生作用)が連続して、切れ味が落ちずに加工する事が出来る点です。
研削砥石の3要素
研削砥石は砥粒、結合材及び気孔から構成されます。
- ①砥粒
- 切れ刃の働きをします。
非常に硬く、化学的にも安定で,加工する
加工物材質により種類が決まります。
- ②結合材
- 砥粒を保持する(つなぎ合わせる)働きをします。
結合材量と種類により結合力が決まります。
- ③気孔
- 削り屑の排除や研削熱を低減する働きをします。
大きさや数で砥粒間隔の調整などの研削効果に影響します。
研削砥石の製造工程
研削砥石の表示と内容
- 表示
-
砥粒 |
粒度 |
硬度 |
組織 |
結合材種類 |
形状 |
寸法 |
WA |
80 |
K |
7 |
VMH7 |
1-A |
350×32×127 |
- 内容
- 使用最高周速度
- 使用最高周速度とは毎秒何メートル(m/s)で表示し研削砥石が安全に使用できる最高限度の周速度の事で、いかなる場合でも、これを超えた速度で使用してはなりません。
周速度と砥石外径及び機械の砥石軸速度との関係は次式のようになります。
砥石外径(mm)×円周率(3.14)×回転速度(rpm)÷60000=周速度(m/s)